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共著 建築 未来への遺産

稀代の建築史家であり、つねに建築・都市の現在への鋭いまなざしを向け続け、評論の最前線を駆け抜けた故・鈴木博之。最も近しい研究者たちの手により、膨大な既発表テキストから書籍未収録のものを中心に精選し、系統的に集成。その足跡と思想を通観できる一冊。

東京大学出版会:2017年6月

共著 構造・構築・建築
佐々木睦朗の構造ヴィジョン

<せんだいメディアテーク><座・高円寺>(伊東豊雄)、<金沢21世紀美術館>(SANAA/妹島和世+西沢立衛)<札幌ドーム>(原広司)、<東京ウェルズテクニカルセンター>(山本理顕)など、構造家として数々の現代建築の話題作に取り組んだ佐々木睦朗の作品と構造理論およびその軌跡を集成。磯崎新、伊東豊雄、黒川雅之、齋藤裕、陣内秀信、妹島和世+西沢立衛、富永譲、川口衞らによる「佐々木睦朗の構造世界をめぐるレクチャー」の詳細な記録と多数の図版によって、佐々木睦朗 の構造ヴィジョンとその理論、その応用としての作品を解説・解読する。

LIXIL出版:2017年3月

単著 メタル建築史
もうひとつの近代建築史

技術史から見たモダニズム建築。鋳鉄からアルミニウムまで、メタルによる近代建築史の集大成。材料と構法からエネルギー設備、建築類型から形態と空間に至る総合的な建築デザイン思想を解析。21世紀の建築を見据えたサステイナブル・デザインの提唱。

鹿島出版会:2016年11月

共著 20世紀の思想から考える、これからの建築・都市

20世紀を代表する6人の思想家に焦点を当て、彼らの都市論/建築理論はどのような社会背景で生まれたのか、その時代に求められた必要性を都市・建築の歴史をひも解きながら紹介。欧米から生まれた都市論と日本の現代社会と都市を相対化させることで、新しい建築/都市とはどのようなものなのか、私達がこうした思想とどう向き合うのかを考える。

彰国社:2016年9月

共著 建築家の読書塾

「モダニズムの建築・都市理論は、いまや現実と乖離し説得力を失っている状況にある。〔…〕近代建築への〈異議申し立て〉としてあらわれたポストモダニズムは、たしかにモダニズム理論の弱点を衝いた面もあったが、その建築的な表現は一時的な流行として消費されてしまった。逆にポストモダニズムの表現上の空転は、現代がいまだに〈近代化=モダニゼーション〉の影響下にあることの逆証明のように思われる」「ぼくたちは現在においても〈近代化=モダニゼーション〉の潮流から逃れることはできない。問題はモダニズムの建築・都市理論が、あまりにも純粋で抽象的すぎた点にあるのではないか」 難波が東大退官後の2010年、研究室OBを中心に始まった読書会の記録。とりあげられるのはベンヤミン『パサージュ論』、ギブソン『生態学的視覚論』、ルロワ=グーラン『身ぶりと言葉』、多木浩二『生きられた家』、コールハース『S、 M、 L、 XL+』ほか。「日常性」「複雑性」「具体性」「歴史性」「無名性」「無意識」をキーワードに掲げつつ、全編担当者による問題提起的レビューと編者解説というゼミ形式で「ひとりで読むにはややヘヴィで、メンバー相互で突っ込んだ議論をしてみたい」12の書を読みとく。建築家からユーザーの立場へ、アートからデザインへ。「モダニズム運動の陰で捨象された〈近代〉をとらえる精細でオルタナティヴな視点の探索」の試み。巻末に「難波研究室必読書30冊」を付す。

みすず書房:2015年12月

共訳 レム・コールハース OMA 驚異の構築

全作品を精緻に図解する圧巻のクロニクル。偏執症的イメージと建築理論の原石、ポストモダニズムと今テクスチュアリズムへの挑戦、『smlxl』での再理論化、ジェネリックなヴォリュームと不定形な多面体へ。その全軌跡を芸術史・建築史全体と結びつける。

鹿島出版会:2015年12月

単著 進化する箱
箱の家の20年

本書では、難波が20年にわたって手がけてきた「箱の家」誕生の起源から、現在に至る進化のプロセス、さらには今後の可能性が、戦後住宅政策の転換といった社会背景、そしてそれに伴う家族のあり方、住まい方の変化といったソフト面から、また建設技術の進歩や資材の工業化といったハード面の双方から詳細に語られています。本書は、「箱の家」から見えてきた課題を明らかにすることにより、これからの住宅のあり方を足元から見直そうという一冊であり、住宅の設計や政策づくりに携わられている方はもちろん、建築家を志している学生の方など、多くの方々に手に取っていただきたい一冊です。

TOTO出版:2015年9月

単著 家の理

難波が今日の家づくりの新しい常識として示した建築の四層構造を、秀麗なイラストレーションとの協奏で、初めて詩的にイマジナリーに解き明かす画期的な絵本。

平凡社:2014年2月

共著 東京大学建築学科難波研究室活動全記録

サステイナブルな建築デザインとは?社会に開かれた建築とは?難波が率いた東京大学建築学科の7年間の足跡を辿り、現代建築の課題と今後の方向性を照射する。

角川学芸出版:2010年10月

共著 建築の理

難波が東京大学在職中の6年間に行った活動を軸に、これからの建築デザインと建築教育のモデルを立体的に浮かび上がらせようとする書。難波が建築デザインを行う上で積極的にコラボレートした「歴史」「構造」「環境」の相互作用を、鈴木博之、佐々木睦朗、前真之が具体的に書き下ろす。また教育と実践の場を有機的に連携させようとした難波の活動を石山修武が書き下ろす。それぞれの難波論の後ろには難波本人による書下ろし応答エッセイを、最終章では執筆陣と難波の座談を収録。

彰国社:2010年10月

共著 近代建築論講義

時代とともに移り変わる建築とその理論――西欧化とアイデンティティの模索という葛藤のさなかに、どのような表現が生み出され、その場所に息づいてきたのか。批評、設計から保存運動まで、第一人者たちが縦横無尽に語りつくす。

東京大学出版会:2009年11月

単著 建築の四層構造
サステイナブルデザインをめぐる思考

サステイナビリティをキーワードしながら、建築の現在への批評と未来への理論を構築する。「10+1」での連載原稿などに書下ろし原稿を加え、「アルミエコハウス」「箱の家」や「MUJI+INFILL 木の家」などの最新実践までが検証される。また、難波の思考の原点となる1980年代に書かれた6つの論考も再録。本書は難波の思考と実践の軌跡をたどる決定版であり、これから取り組むべき問題が見えてくる、最新の建築デザイン論集である。

LIXIL出版:2009年3月

共著 建築家は住宅で何を考えているのか

「理念」なき住宅に明日はない。――安藤忠雄(序文より) PLASTIC HOUSE[隈研吾]、ニラハウス[藤森照信+大嶋信道]、上原の家[みかんぐみ]、森山邸[西沢立衛]、梅林の家[妹島和世]、住居NO.22[内藤廣]、住吉の長屋[安藤忠雄]、ヒルサイドテラス[槇文彦]……。施主の要求はもとより、敷地や予算など多くの条件の下で、建築家たちが表現しようとするものとは。一般の人々にとって「建築」というものへの関心や理解が深まり、家族のあり方が多様化した現代で、住宅とはどのように生まれ、どのような役割を果たしているのか。「家族像とプランニング」「ライフスタイル」「集住/かたち」「街/風景」「工業化と商品化」「リノベーションの可能性」「エコロジカルな住宅」「素材/構法」「ちいさな家」「住みつづける家」――これからの住宅にとって鍵となる10のテーマに沿って、豊富なカラー写真と図面とともに、41の作品を紹介。「家」にこめられた建築家の意思を探る。

PHP新書:2008年9月

単著 箱の家:エコハウスをめざして

住宅において、今、求められる姿をシンプルに示した「箱の家」。その提案は広く受け入れられ、シリーズは既に100戸を超えた。それらは基本的な考え方を共有しながらも、ひとつひとつに異なる工夫が込められている。「箱の家」はどのような変化を経て、これからどこへ行こうとしているのか。そのすべてが本書に記されている。

NTT出版:2006年11月

共著 吉阪隆正の迷宮

TOTO出版:2005年12月

共著 材料・生産の近代

メタル建築論収録

東京大学出版会:2005年11月

共著 住み心地はどうですか?
日本人と住まい

この寄稿で難波和彦は、自らの住空間体をもとに、自分の行っている設計の原点を考察しようとしている。生家である家族の共住感を保った江戸時代の町屋と、伝統的な生活様式からの解放としての恩師池辺陽のモダニズム住宅、この二つの隔たった一室空間の交点に自らの設計を位置づけ、そこに現代的な意義を見いだそうとする。

建築資料研究社:2005年2月

共著 INAX REPORT160
形態デザインに挑む

この本論において、難波は佐々木睦朗の仕事から、21世紀の建築を決定付ける「工学技師の美学」を導きだし、それを問いとして佐々木に再び投げ返す。池辺陽にモダニズムの可能性を徹底的に叩き込まれた難波は、モダニズムの合理性への志向をもつ佐々木と互いの建築観を理解しあうようになった。親交を深めていくなかから難波は佐々木に二つの傑出した能力を見い出す。一つは構想された空間に対してモデル化された力を直感し、それらの間を自在に往還しながら構築する能力。もう一つは相手の思考を瞬時に理解、純化しモデル化する能力。これらによって佐々木は建築家の構想に揺さぶりをかける。名古屋大学で教鞭をとるようになった佐々木は、元来の資質に、構造技術の歴史的視野を加えた。その結果として、細やかな部材による分散的な構造システムによって空間を構築する「微細な建築」という設計方法論を確立し、自らのデザインにさらに磨きをかけた。そのような背景をもちながら、佐々木が全精力を注ぎ込んだ仙台メディアテークには、近年構造デザインの基本思想に突き付けられた二つの大きな問題にたいする応答が見られる。一つは、阪神大震災(1995年) のような巨大な地震力に対して微細で多面的な対策を講じること。もう一つは、9・11(2001年)のような不確定な破壊に対してリタンダンシー(冗長性)を備えた計画を行うこと。佐々木はこれらの重大な問題に真剣に取り組むことで、それまでの単純明解な構造モデルから、複雑性と合理性を兼ね備えたモデルを考案し、仙台メディアテークにおいて、今まで見たこともないような空間を実現させた。佐々木はしきりにガウディに言及することからもうかがえるように、モダニズムの透明な合理性を突き破ろうとしている。難波は、佐々木の今後の方向を先導するように問いを発してゆく。離散的になっていく建築の部品は、柱さえも消すことができるか、という「線から面へ」という問い、また「線形から非線形へ」においては、単純明解な部分を時間=歴史の中に置くことで不確定な要素に満ちた現代社会に対してどのようなモデルを構築できるのかと問う。そして最後に、自らの設計における取り組みをも包括する二つの目に見えない流れ、「力とエネルギー」に形を与えることによって21世紀の「工学技師の美学」は生み出されるのではないかというヴィジョンを提示する。

株式会社INAX:2004年9月

共著 コンバージョンが都市を再生する、地域を変える
海外の実績と日本での可能性・・・

2004年8月5日の日記より コンバージョン研究の最後の成果報告として『コンバージョンが都市を再生する、地域を変える』(コンバージョン研究会:編 日刊建設通信新聞社 2004)が発行された。僕はル・コルビュジエとワルター・ベンヤミンの都市に対する視線を比較しながら、コンバージョンの社会的・歴史的背景について考察した論文「歴史と都市計画の統合」を書いた。大阪市大のケーススタディのまとめも収録されている。

日刊建設通信新聞社:2004年9月

共著 建築学がわかる

2004年7月24日の日記より 巻頭に藤本壮介さんや千葉学さんの記事があり、藤森照信、石山修武、鈴木博之、中川武、松村秀一といった錚々たるメンバーが執筆している。僕もコンバージョンについて書いた。全体としてはやや突っ込みが足りない面もあるが、現代の建築的なテーマが一通り網羅されているので、建築学入門書としては格好の書だろう。

朝日新聞社:2004年8月

共著 21世紀:日本の建築

現場、コンクリート、木、メカニズム、施主など斬新な10テーマを軸に、講義+セッション、書き下ろし原稿で、実感あふれる建築像を呈示しています。

日刊建設通信新聞社:2004年6月

共著 もっと知りたい建築家

TOTOの専門家向けWEBの人気サイト「アーキテクト訪問記」が本になった!これから建築家になりたい人も、建築家に設計を依頼したい人も聞きたい「建築家ってどんな仕事?」を9人の建築家に徹底的に聞きだしたインタビュー集。

TOTO出版:2002年12月

共著 コンバージョンによる都市再生

2003年問題といわれるように、東京都心部では来年竣工する大型開発ビルにより、オフィスの供給過剰が指摘されています。現在でも、中小あるいは古くなったビルでは空室が目立っており、これによる地域の空洞化、スラム化が心配されています。 これを解決するには、建て直し、リニュアールのほか、海外で見られるコンバージョンという手法があります。用途変更を行うことです。オフィスビルを集合住宅に、ホテルを病院にという具合に、設備を増設し、内装を一新するものです。 本書は、海外でのコンバージョンによる都市再生の事例、個々のコンバージョン事例を紹介するとともに、わが国に導入するにあたっての課題を提示し、不動産ビジネスとしての確立、新たな建設需要の可能性を探るものです。

日刊建設通信新聞社:2002年1月

単著 "箱の構築"

1995年の第1作から脚光を浴びた「箱の家」シリーズ。「都市住宅として最低限の性能を最小限の物質によって達成する」という初期コンセプトから生まれた、単純な箱型の外形と一室空間に近い内部構成からなる「箱の家」も、その数の増加とともにいまや集合化への展望が広がっている。本書は、設計中のものも含め現在までに50戸にも達した「箱の家」シリーズを、第1ステージ「標準化」、第2ステージ「多様化」、第3ステージ「サスティナブル化」と、その展開過程を追いながら総覧する。併せて、これまでに設計した全住宅作品も写真・データ・コメント付きで掲載。また、難波和彦と松村秀一、曽我部昌史、中谷礼仁との3つの対談を収録。「箱の家」の提起した現代住宅のあり方をめぐって、さまざまな視点からの議論を紹介する。

TOTO出版:2001年6月

単著 "箱の家に住みたい"

吹抜けをもつゆとりある一室空間、ドアのない開かれた子供部屋、コンパクトだが大きく見える単純な箱型のデザイン、現在の技術水準を反映した明快な構造(木造、鉄骨、集成材、RCコンクリート)、ローコスト高性能、家族の変化に対応できる柔軟性のあるプラン‥‥「箱の家」がめざす新しい住まい方にあなたも参加してみませんか。「箱の家」シリーズの実例写真、平面図、構造図、工事費など説明つきで多数収録。

王国社:2000年9月

翻訳 エコテック
(キャサリン・スレッサー著)

パリのポンピドーセンターやロンドンのロイズ・オブ・ロンドンといった先駆的な建物から生み出されたハイテック建築の潮流は、ここ20年間に、徐々にではあるが明確な転換を遂げてきた。本書では、リチャード・ロジャース、ノーマン・フォスター、ニコラス・グリムショウ、マイケル・ホプキンス、長谷川逸子などの革新的なデザインに挑戦する建築家たちを一堂に集め、精巧でエキサイティングな最近作を詳細に紹介する。巻末では、建築家の略歴と作品の計画データを掲載している。

鹿島出版会:1999年2月

単著 戦後モダニズム建築の極北
池辺陽試論

池辺陽は、戦後モダニズムの精神を最も純粋なかたちで生き抜いた建築家である。本書はその評伝であるが、同時に池辺という座標軸によって測定したわが国戦後モダニズム建築の歴史だといってもよい。池辺の再評価を通して、われわれが「過去から受け渡された状況」とは何かを問い直し、そこに潜在する現代的な「可能性の中心」を見据えようとする。

彰国社:1999年1月

翻訳 ハイテック・コンストラクション 3
スーパーシェッズ 大空間のデザインと構法
(クリス・ウィルキンソン著)

本書は大架構建築の歴史と今後の可能性について、具体的な事例を中心に過去から現在までの歴史的変遷をコンパクトにまとめている。単に技術的な視点からだけでなく建築的視点からも論じられている点がユニーク。図版多数。

鹿島出版会:1995年10月

翻訳 ハイテック・コンストラクション 1
ビルディング・エンベロプ
(クリス・ウィルキンソン著)

建築デザインの今日的潮流と先進的工法を新しい技術とともに紹介する。33事例のデザインとディテールを豊富な写真・図面と簡潔な説明で概観する。

鹿島出版会:1995年6月

翻訳 ハイテック・コンストラクション 2
コネクションズ 構法とディテール
(クリス・ウィルキンソン著)

世界各地で同時多発的におきている建築の新潮流。その作品のデザインコンセプトからディテールまでを、新しい材料や工法の図面・資料を駆使し、手際良い解説とともにまとめた事例集。

鹿島出版会:1994年6月

翻訳 クリストファー・アレグザンダーと現代建築
(イングリッド・キング著)

本書では、まずはじめにアレグザンダーの理論の概要を紹介し、つぎにこの理論がどのように実践に適用されているかを簡単に説明する。さらにつづいて、アレグザンダーの思想と原理を現代建築のさまざまな思想や活動と比較する。

a+u:1993年8月

単著 住まい学大系 39 建築的無意識

「エイリアン」「ブレードランナー」の映像イメージから説き起し、記号論、システム論、認知科学など、最新の科学を駆使して仮説される建築論。

住まいの図書館出版局:1991年4月

翻訳 SD選書 210 まちづくりの新しい理論

アレグザンダーが、これまでに展開してきた建築や都市に関する理論と、まちづくりへの適応例をまとめる。

鹿島出版会:1989年8月

単著 現代建築の発想

現代建築のデザインの発想形態を、歴史、構法、思想、CADという4つの側面から論じた評論集。

丸善:1989年2月

単著 現代建築 - 空間と方法17

シリーズで企画された現代の若手建築家作品集の第17巻。田上町立竹の友幼稚園とオフィスマシン1980をドローイングとともにまとめる。

同朋舎出版:1986年3月

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