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箱の家 PROJECT 青本往来記
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コンパクト箱の家

2023年12月02日(土)

晴れで寒い一日。9時出社。NHKラジオ『住まいをよむ』の序文と第1回の最終稿を声を出して読んでみる。原稿をそのまま読み通すことには抵抗があるので、問題点を取り上げながら喋るようにする。収録の予行演習である。12時半に事務所を出て明治通りまで歩き、タクシーをピックアップしてNHKの西口玄関にて下車。玄関ホールでむげん企画の塚谷理恵さんと待ち合わせ。エレベーターで4階まで上がり、迷路のような通路を通って収録スタジオへ。一人でスタジオ奥のブースに入り、簡単に練習した後に本番収録を開始する。しばらく喋っているうちに、頭に浮かぶことを喋ることの難しさを痛感し始める。考えが言葉として自然に出てこないし、言葉が一人歩きし始めて、あらぬ方向へと進み始めるからである。何とか喋り終わったが、塚谷さんから5分足りないと指摘されたので、改めて序文を読み上げることにする。収録が前後したが、編集によって繋げることが可能らしい。予定よりも早く14時半に終了。タクシーで15時過ぎに帰社。第1回目の収録が、あまりうまくいかなかったので、少々、意気消沈する。しばらくの間ぼんやりとして過ごし、テキストの第2回目以降をすべてプリントアウトして再度眼を通す。来週土曜日の収録は、2回目と3回目の収録なので、テキストを読み上げながら、合間に気がついた短いトピックを挟むという喋り方に変えてみよう。その方が、気分的に安心だし、アドリブも効きそうな気がする。


2023年12月01日(金)

晴れ一時曇りの肌寒い一日。今日は燃えるゴミの収集日だが。事業ゴミのシールを貼って積んでいても、ファイルの束は一切持って行ってもらえなかった。ゴミの収集は一体どういう基準で行われているのだろうか。やはり民間に依頼するしかないのかもしれない。明日の午後からNHKラジオ『住まいをよむ』がスタートするので、序文と第1回の最終稿を読みながら、話すべきポイントを整理してみる。原稿をそのまま読む方法もあるけれど、放送大学の収録のようにTVカメラに向かって,話すのではなく、マイクに向かって話すので、要領が少し違うような気がするからである。やってみなければ分からないので、明日は収録時間を少し長めに確保してもらうことにした。ともかく要点だけはチェックしておこう。午後、二度ばかり原稿を見ながら問題点を抽出する作業をくり返す。『訂正する力』は、第4章「〈喧騒のある国〉を取り戻す」を読み続ける。丸山眞男の『歴史意識の〈古層〉』が〈訂正する力〉の視点から読み直されているのが興味深い。丸山の『日本政治思想史研究』における〈自然〉と〈作為〉の対比にもとづく本居宣長論がとり挙げられているのも懐かしい。こうした古典の読み替えも〈訂正する力〉の一種だろう。夕方、明治大学の川島範久さんからfacebookでメッセージが届く。明後日3日(日)の界工作舍の整理に関する確認メールである。22時からNHK TVの『アナザー・ストーリー:クイーン』を観る。1985年に世界中にTV中継された〈ライブエイド〉を中心テーマに、企画者のポール・ゲルドフによるアンビバレントなクイーン批評が面白い。〈ライブエイド〉のクイーンのライブは映画にもなっており、クイーン再評価のきっかけになったライブである。


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