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箱の家 PROJECT 青本往来記
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コンパクト箱の家

2022年12月04日(日)

曇りの肌寒い一日。10時出社。iMac上でプレゼンテーション用のpdfを見ながら説明のシミュレーションを試みる。内容について簡単に説明をしただけでも18分近くかかってしまう。プレゼンテーションは最大15分以内と求められているので、内容の説明はかなり端折る必要がありそうだ。13時過ぎに事務所を出て、キャットストリートの裏道を渋谷方面に歩き、宮前公園の明治通りを挟んだ正面前ビル7階の〈ヒューマントラストシネマ渋谷〉へ。14時前開始の『Mad God』(監督:フィル・ティペット 2022)を観る。小さな館内は若い人で満員である。後ろの席を取ったのでスクリーンが遠いため、画面の詳細を見るのが難しい上に、明確なストーリーがないので、画面に集中しにくく、時々眠気に襲われる。映画のモチーフは『JUNK HEAD』(堀貴秀:監督 2020)に似ているが、聖書の地獄図絵をもとにして、念入りに作り込まれた長編パペット映画である。前半は内蔵的で、後半は地下都市的である。
https://www.youtube.com/watch?v=jas8OABbn0Y
この映画について、公式ウェブサイトにはこうコメントされている。「「天国よりも地獄に惹かれる」と語る天才ティペットの潜在意識から溢れ出したのは、かつて誰も見たことのないダークファンタジー。孤高の戦士アサシンが荒廃した地下世界に潜り、拷問された魂、老朽化した地下壕、蠢く不気味なクリーチャーたちのあいだを巡っていく。グロテスクなその質感の全てに生命力と共感が宿っていることに驚きを禁じ得ない。地獄の向こう側の狂気に到達した時、あなたは何を目撃するのか。脳がゲシュタルト崩壊する、未踏の84分間を全身で体感せよ」。家早南友、いささか大袈裟なコメントである。15時半に終了。雑踏のようなキャットストリートを避けて再び裏道を抜け表参道を横断し16時過ぎに帰社。YouTubeに『Mad God』のフィル・ティペット監督 と『JUNK HEAD』の堀貴秀監督 オンライン対談がアップされているので視聴する。子供のような会話が微笑ましい。
https://www.youtube.com/watch?v=D97nO3b5gs0
https://gaga.ne.jp/junkhead/
今日の全国のコロナ感染者数は89,566人。やや沈静化してきたか。


2022年12月03日(土)

曇りのち晴れの寒い一日。8時半出社。昨夜、プロジェクト・マネージメント会社から届いた質問メールへの回答に関して、栃内さんとメールのやり取り。チームメンバーのプロジェクトへの関与の程度と人件費の計算根拠についての質問だが、あまり細かに計算したわけではないので、これまでの界工作舍の方針と大まかな計算根拠について、箇条書きにまとめて返信する。クライアント会社としては、地域住民とのワークショップを開催する予定はないことの確認でもある。僕たちとしては求められれば対応するつもりだが、公共建築ではないので、対応の体制について特に考えてはいない。13時に、栃内さんと戸田を加えて、オンライン・プレゼンテーションの練習を行う。最初の画面設定に少々手間取るが、提案書の画面共有は何とか対応できそうだ。来週月曜日に再度確認の練習を行うことを約して14時前に終了。散歩がてら青山のショッピングセンターまで歩き、生チーズと赤ワインを購入する。土曜日で青山通りとマーケット内はかなりの人手である。18時からBSTVで「イタリアの小さな村」を観ながら早めの夕食を摂る。赤ワインをたっぷりと呑んでいい気分になり19時半に一旦ベッドに横になる。21時過ぎに起きて熱い風呂に入ってアルコールを抜き『消費社会の神話と構造』を読みながら夜半就寝。今日の全国のコロナ感染者数は109,591人。


2022年12月02日(金)

曇り一時晴れでやや暖かい一日。8時半出社。早朝に栃内さんから担当スライドの改良版が届いたので、プレゼンテーション・スライドの該当部分を差し替えた上で、再度、最初から見直していく。各スライドのタイトルが依然として冗長に思えるので、用語を単純化していくうちに、スライドの論理展開が混乱していることに気づき、我ながら動転する。説明の論理構築も一つのデザインだが、明らかに論理展開が混乱しているのである。そもそも最初のスライド作成者の思考展開が完全に混乱している。画像にはそれ自体に強力な説明力があるため、作成した本人も気づかなかったのかもしれない。スライドを番号順にフラットに解体し、並べ変えてみるように指示した時点で、無意識のうちに論理展開の混乱が生じたに違いない。その後しばらくの間は、僕を含めて誰もスライドによる説明の論理展開の不都合に気づかなかったことが、それを証明している。画像を見ていると、それだけで充足しているように思えるからである。しかしスライドのタイトルに注目し、単純な用語に縮減していくうちに、論理展開の不都合が浮かび上がってきたのである。つまり画像ではなく、言語こそが論理をうみ出すのである。先日読み終わった『ストーリーが世界を滅ぼす』で学んだことだが、画像はイメージであり、それ自体が一種の物語に他ならないのである。慌ててスライドの順序を入れ替えるように戸田に指示し、再構成が終わったのは11時過ぎ。大急ぎでpdf版に変換し、締め切り間際の11時半過ぎにプロジェクト・マネージメント会社と協働者全員に送信する。まもなく受け取った旨の返信が届いたので、ほっと一安心する。夕方、再び質問メールが届いたので、回答メールの叩き台を作成する。栃内さんに連絡し、明日の午後にオンライン・プレゼンテーションの練習を行うことにする。画面上でプレゼンテーション・ファイルを共有しながら、協働者の画面に切り替える作業の練習である。18時から、東工大で開催される〈ルイス・カーン・レクチャーシリーズ〉第6回をオンライン聴講する。前半は、金箱温春さんによる構造エンジニア オーガスト・コマンダントとカーンとの関係に関する1時間余のレクチャー。『ルイス・カーンとの18年』(オーガスト・コマンダント:著 小川英明:訳 明現社 1986)で読んだことと重なる部分が多いが、金箱さんの詳細な構造的説明が明快で、学ぶところが多い。構造デザインが合理性一辺倒ではないという指摘も重要だが、カーンの建築からすると〈合理性の近傍である〉という構造家 坪井善勝の主張もやや眉唾物に思える。塚本由晴さんによる「カーンの建築には、第1オーダーとしての合理性に、第2オーダーとしての建築性が重なっている」というコメントが耳に残る。助教3人による言語によるまとめは、観念的でややお為ごかしに感じられるが、ご苦労さまといいたい。今日の全国のコロナ感染者数は10,9928人。東京都の感染者数は、若干減っているようだ。


2022年12月01日(木)

小雨の後曇りの寒い一日。8時半出社。今日もプロポーザルのスライドの作成を続行する。昨夜、夢の中で浮かんだ何枚かの写真を追加することを思いつき、直ちにスライド・アーカイブから写真データを探す。プロジェクトに直接的に関係のある写真ではないけれど、アイデアのメタファーとして、プロポーザルに幅と奥行を与える写真である。これらの写真の挿入を戸田に指示し、午後に一度フィードバックして、夕方までにまとめる。直ちに協働者全員に送信し、明朝までにチェックバックを依頼する。まもなく、とくに問題はない旨の返信が届いたので、明朝、再度見直し、pdfに変換した上でプロジェクト・マネージメント会社に送ることにする。建築史家の土居義岳さんから『空想の建築史』(土居義岳:著 左右社 2022)が届いたので、直ちにお礼のメールを送る。600ページを超える大著である。「はじめに」を読むと、これまで書いた原稿に大幅な手を入れ、再編集した著書だという。かなり読み甲斐のありそうな著書なので、正月休みにじっくりと取り組んでみよう。とりあえず本の写真を撮り、簡単なコメントを加えてfacebookで紹介する。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4865283420/ref=ox_sc_saved_image_1?smid=AN1VRQENFRJN5&psc=1
facebook上の友人で、現在、盈進学園 東野高校の理事長代理を務めている山尾聖子さんから,、今年(2022)3月に86歳で亡くなったクリストファー・アレグザンダーが、1988年10月に東野高校の大講堂で行ったレクチャーのYouTubeデータが届く。通訳は建築家の片木篤である。貴重な映像なので、直ちにfacebookにアップする。
https://www.youtube.com/watch?v=9p9DZRax7Bc
今日の全国のコロナ感染者数は11,8201人。定常状態が続く。


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