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名称 箱の家 4

一覧分類 鉄骨造シリーズの展開

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アクソメ

概要 中低層ビルが建て込んだ両国の密集地域に建つ住宅である。敷地は間口が狭く奥行の深い南北に細長い形で、南北が道路に面している。家族構成は祖母、夫婦、子供2人の5人家族で、祖母と夫が身障者であるため、エレベーター、通路の間口、水回りの広さ、手摺などの条件を考慮することが要求された。1階はテナントスペースで、住居は2、3、4階にあり、それぞれ独立した玄関を持っている。身障者である祖母と夫は、生活の大部分をこの住宅で過ごすことになる。そこで町家風の奥行の深い空間内に、いかに自然の光と風を取り込むかを第一に考えた。これは建物中央に配置した階段室を、採光と通風のための縦穴とすることによって解決されている。階段の踏板はグレーチングとして、光と風を通り易くした。これによって4階屋上の窓から採り入れた自然光を、2階の浴室まで届けている。建具は開け放しても邪魔にならないように、できるだけ引戸とした。軟弱地盤なので建物を軽量化する必要があったが、テナントの種類によっては住居の生活環境が侵される可能性もある。したがって2階床までは鉄筋コンクリートのトンネル構造とした。住居部分の2、3、4階は、軽量化のため鉄骨造としている。法規制から耐火構造が要求され、鉄骨を耐火被覆する必要があったが、道路に面したファサードを主構造から切り離し、カーテンウォールとすることによって、一見すると鉄骨造のような表現をつくり出している。外部に面する鉄骨は、すべて亜鉛どぶ付けメッキ仕上とし、メンテナンスフリーを図っている。

竣工年月 1995年11月
延べ床面積 265.61 平方メートル
工法 RC造+鉄骨造

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