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名称 箱の家 2

一覧分類 在来木造シリーズの展開

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プラン

アクソメ

概要 祖母、夫婦、中、小学生の子供3人の6人家族のための住宅である。敷地は埼玉県与野市の住宅地内にあり、近年再開発が急速に進みつつある地域である。東側と南側を道路に面したほぼ正方形の角地で、道路境界にそって既存の生け垣があり、これを有効に残すことが設計条件であった。全体は十字形平面で、この十字形によって生まれる4つの余白を、性格の異なる3つの庭と駐車場にしている。主要な部屋はそれぞれ3つの庭に面し、採光と通風が確保される。浴室も奥の和風庭園に面して大きな開口を取っている。同時に、すべての部屋を中心となる吹抜空間に向けることによって、家族間のコミュニケ−ションを確保している。すべての動線と視線はこの吹抜空間に集まり、テラス、庭の生け垣へと広がっている。天井をそのまま伸ばして奥行の深い庇とし、内外の連続性を高めるとともに、日射量をコントロールしている。将来、駐車場の上部に書斎を増築する予定で、ここには2階の納戸脇からアクセスできるように計画している。ローコストを実現するため、木造骨組は在来工法による基本的な構成とし、仕上は内外装ともに単純化している。壁体の断熱、気密性能を上げるための気密シ−トの使用、通気層の確保などを行なっている。和室の欄間とぬれ縁の簀の子には、既存の住宅のものを再使用している。性格の異なる庭が、内部の一室空間の廻りに小さな渦をつくり、その内外を元気に駆け回る子供達の声が響くような空間を実現することができたと考えている。

竣工年月 1995年4月
延べ床面積 137.16 平方メートル
工法 木造在来工法

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