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名称 箱の家 16

一覧分類 鉄骨造シリーズの展開

外観

内観

プラン

アクソメ

概要 1階に賃貸アパート4戸、その上に2階建ての住宅を載せた3階建ての建物である。家族構成は祖母と夫婦、男の子2人である。敷地は大田区の住宅密集地域にあり、北側に通過交通のない幅の狭い私道が通っている。敷地内にいかに有効にアパートと住宅とを配置するかをスタディした結果、共用部分が最小限で、各住戸が直接道路に面した長屋形式を採用することになった。1階アパートは2.7m×8.1mの南北に細長いプランで、北側に玄関・水廻り、南側に居室を置いている。南面を全面開口とし、その外に奥行き0.9mのテラスを設けている。2・3階の住宅は南側の吹抜を中心とし、2階に台所、和室、祖母の寝室、3階に子供アルコブと夫婦の寝室を置いている。子供は子供アルコブを、夫人は台所の南にアルコブを、主人は3階寝室横に書斎を、そして祖母は寝室内にアルコブを持ち、家族各人が自分のスペースを持っているのがこの住宅の特徴である。吹抜けは3.6m×9.0mの大きさがあり、上部の高窓は7.2m連続している。建物を軽量化するため全体を鉄骨造とし、スパン方向1階は偏心ブレース構造、2、3階はラーメン構造、桁方向はブレース構造となっている。構造体の柱は建物中央部の他は外壁側にある。地耐力がN値ゼロに近いため、摩擦杭によって支持している。 鉄骨は外部をサイディングで包み込み、内部に露出させている。大開口部にはペアガラス、住戸間の界壁には遮音シート・吸音断熱材等を使用し性能を向上させている。

竣工年月 1997年9月
延べ床面積 259.03 平方メートル
工法 鉄骨造

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